1級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)
問32 (午前 ホ 問2)

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問題

1級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年) 問32(午前 ホ 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ALCパネルは表面強度が小さいため、モジュラスの高いシーリング材を用いて施工した。
  • コンクリート外壁の収縮目地は、温度ムーブメントの影響が小さいため、3面接着とした。
  • 異種シーリング材を打ち継ぐ際、先打ちしたポリサルファイド系シーリング材に、変成シリコーン系シーリング材を打ち継いだ。
  • 壁面における十字形交差部のシーリング材充填は、鉛直方向から先に実施した。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは、「ALCパネルは表面強度が小さいため、モジュラスの高いシーリング材を用いて施工した。」です。


ALCは表面が弱い材料なので、かたい(高モジュラス)シーリング材を使うと、

目地が動いたときにALC側が傷んだり、はがれたりしやすくなります。

ALCのような場合は、やわらかい(低モジュラス)シーリング材を選ぶのが基本です。

選択肢1. ALCパネルは表面強度が小さいため、モジュラスの高いシーリング材を用いて施工した。

ALCは表面強度が小さく、引っ張りやせん断に弱いです。

ここで高モジュラス(かたい)材料を使うと、

建物の伸び縮みなどで目地が動いたときに、

シーリング材が動きについていきにくく、

力がALC側に強く伝わります。結果として、

被着材(ALC)を破損させたり、はく離を起こしたりしやすくなります。


そのため、ALCのような下地には、

動きに追従しやすい低モジュラス(やわらかい)のシーリング材が望ましいです。

選択肢2. コンクリート外壁の収縮目地は、温度ムーブメントの影響が小さいため、3面接着とした。

シーリングは、目地が大きく動く場所(ワーキングジョイント)では

2面接着にして動きやすくします。

一方、動きが小さい場所(ノンワーキングジョイント)では、

防水性を高める考え方で3面接着とする扱いもあります。 


この記述は、「温度による動きが小さい」という前提で、

3面接着の考え方に沿っています。

選択肢3. 異種シーリング材を打ち継ぐ際、先打ちしたポリサルファイド系シーリング材に、変成シリコーン系シーリング材を打ち継いだ。

異なる種類のシーリング材でも、相性(付着性)や

施工条件を満たす範囲で打ち継ぐことはあります。

ポイントは、先に打った材料の状態(硬化・汚れ)や、

必要に応じたプライマーなどの下地処理です。

条件を守って施工する前提なら、内容としては成り立ちます。

選択肢4. 壁面における十字形交差部のシーリング材充填は、鉛直方向から先に実施した。

十字に交わる部分は、施工の順番で仕上がりや水の入りにくさが変わります。

鉛直方向(縦)を先に施工しておくと、交差部での充填・ならしが進めやすく、

施工手順として不自然ではありません。

まとめ

今回のポイントは、シーリング材のかたさ(モジュラス)と、目地の動きの大きさの関係です。

 

ALCのように表面が弱い材料では、高モジュラスは不向きで、

低モジュラスが基本です。

 

目地がよく動くなら2面接着で追従性を確保し、

動きが小さいなら考え方として3面接着を用いる場合もあります。

 

「下地が弱い→やわらかめ」「目地が動く→2面接着」という組み合わせを

押さえると、同種の問題で迷いにくくなります。

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