1級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)
問9 (午前 ロ 問3)

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問題

1級建築施工管理技士試験 令和6年(2024年) 問9(午前 ロ 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート構造の建築物の構造計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ねじれ剛性は、耐震壁等の耐震要素を、平面上の中心部に配置するよりも外側に均一に配置したほうが高まる。
  • 耐震壁に換気口等の小開口がある場合でも、その壁を耐震壁として扱うことができる。
  • 腰壁、垂れ壁、そで壁等は、柱及び梁の剛性や靭性への影響を考慮して計画する。
  • 柱は、地震時の脆性破壊の危険を避けるため、軸方向圧縮応力度が大きくなるようにする。

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この過去問の解説 (2件)

01

RC造に関する問題です。

選択肢1. ねじれ剛性は、耐震壁等の耐震要素を、平面上の中心部に配置するよりも外側に均一に配置したほうが高まる。

正です。ねじれ剛性とは、ねじれに対する硬さ・頑丈さのことをいいます。

選択肢2. 耐震壁に換気口等の小開口がある場合でも、その壁を耐震壁として扱うことができる。

正です。開口の面積が体積の4割以上となると耐震壁としてみなされないです。

選択肢3. 腰壁、垂れ壁、そで壁等は、柱及び梁の剛性や靭性への影響を考慮して計画する。

正です。選択肢のとおり、柱や梁への影響を考慮して計画します。

選択肢4. 柱は、地震時の脆性破壊の危険を避けるため、軸方向圧縮応力度が大きくなるようにする。

不適当です。柱は地震時の脆性的破壊のリスクを軽減させるために、軸方向圧縮応力度が小さくなるようにします。

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02

鉄筋コンクリート造の構造計画に関する問題です。

選択肢1. ねじれ剛性は、耐震壁等の耐震要素を、平面上の中心部に配置するよりも外側に均一に配置したほうが高まる。

正です。外側に耐震要素を配置することで、ねじれに対しての剛性を高めることができます。

選択肢2. 耐震壁に換気口等の小開口がある場合でも、その壁を耐震壁として扱うことができる。

正です。開口部がある場合は、低減率を用いて計算し、耐力壁として扱うことができます。ただし、壁の面積の40%以下が条件となります。

選択肢3. 腰壁、垂れ壁、そで壁等は、柱及び梁の剛性や靭性への影響を考慮して計画する。

正です。設問の構造物は、合成に与える影響が大きいものとなります。

選択肢4. 柱は、地震時の脆性破壊の危険を避けるため、軸方向圧縮応力度が大きくなるようにする。

誤です。軸方向圧縮応力度が大きくなると、許容できる曲げモーメントが減少してしまい、脆性破壊の原因となってしまいます。できるだけ小さくする必要があり、設計基準強度の1/3以下にするようにします。

まとめ

この分野では出題されるポイントが多いので、正確に覚えるようにしましょう。

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